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コラム

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2019.02.20

麻疹(はしか)の流行について

大々的に報道されているところですが、2019年に入り、麻疹(はしか)の流行が関西を起点に全国に広がりをみせています。石川県にもいつ発症者がでてもおかしくない状況になっております。風疹(三日はしか、詳細クリック)と名前も似ていてややこしいですが、どちらも日本の土着のウィルスはおらず、海外から持ち込まれることで感染が広がってしまいます。風疹とまったく同じことがいえますが、特にワクチン接種の甘く、流行にもさらされていない、30-50代の世代で注意が必要です。
  平成2年4月2日生まれ以降の世代は2回の定期接種を受けていることになっており、ほとんどの人で抗体があります。

〇麻疹の初期症状・合併症・治療
 まず10-12日の潜伏期間があります。
 発熱、咳、鼻水などのかぜ症状、眼の充血や関節痛などの様々な症状
 いったん解熱した後、高熱と共に全身に発疹がでて4-5日続きます。
 肺炎や脳炎などの重篤な合併症をきたす場合もありますが、ほとんどの場合は自然と軽快します。ごくまれに(10万人に1人)数年後に亜急性硬化性全脳炎という病気を発症する人もいます。インフルエンザのように特効薬はなく、症状に応じた治療をおこなっていきます。

 麻疹ワクチンを1回接種しているが、抗体が十分でないような場合は症状が非典型的(修飾麻疹)になるので注意が必要です。

〇他者への感染
 風邪症状のでる1日前から解熱後の3日程度は他人への感染の可能性があります。感染症の中でも数少ない空気感染を起こすウィルスであり、インフルエンザよりもはるかに感染力が強いです。手洗いやうがい、マスクなど通常の対応では感染は防げません。妊娠中にかかると流産や死産の危険性が高まるので、風疹と同様に注意が必要になります。

〇重要なこと
 麻疹が疑われる場合は必ず、医療機関に連絡してから、速やかに受診してください。受診の際は公共交通機関を避ける、マスクをするなど、他の人へなるべく接触しない配慮が必要です。

〇予防
 絶対的な予防は抗体のない人への予防接種(麻疹と風疹の混合ワクチン)です。特に、30-50代世代では麻疹、風疹共に抗体のない人が多い世代ですので、母子手帳などで確認し、2回接種されたことが確実でない場合は抗体のチェック、ワクチン接種を検討ください。
 麻疹と風疹の混合ワクチン    8300円

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