2022.04.30
つらくない・見逃さない胃・大腸カメラ
胃カメラは午前中、絶食の方のみ予約なし(水曜以外)でも検査をしてます。
午後の胃カメラや大腸カメラは基本的に予約制としています。
事前に電話(076-248-7788)でご相談ください。
●胃カメラ 以下のように2つの内視鏡を選択することができます。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、いずれの場合においても楽に、上手に胃カメラを飲めるように工夫をします。
・経鼻内視鏡 鼻から細い(細径)内視鏡で楽に、上手に胃カメラを飲んでいただきます。
鎮静剤(ますい)のお薬は不要です。検査後、すぐに帰宅いただけます。
・拡大内視鏡 病変を100倍程度に拡大することができ、より詳細な観察が可能です。
嘔吐反射の強い人は鎮静剤(ますい)のお薬を使って行う場合があります。
検査後しばらくやすんでから帰っていただきます。飲酒運転と同様に同日の車の運転も控えていただきます。
●大腸カメラ 当院では大腸カメラに関しては全例、拡大内視鏡にて行います。
ポリープを切除する・しないを判断するために、拡大観察での診断が重要になるためです。
日帰り大腸ポリープ切除(拡大内視鏡にてポリープを十分に評価し必要なものを切除します。)
大腸カメラを受けようとしている方、迷っている方はクリック
◆当院のこだわり◆ つらくない・見逃さない
胃カメラや大腸カメラをつらくないとまで言っては事実に反しているかもしれません。
本来、内視鏡検査はつらいものです。胃カメラでは涙も鼻水もでます。
ただ、そのつらさを軽減し、限りなく『つらくない』『楽に』に近づける、そんな努力・工夫をしております。
楽な検査と良い検査は矛盾してしまうことがあります。一例として検査時間が挙げられます。
短い時間で検査すれば楽な検査になりますが、一方で観察がおろそかになってしまう可能性もあります。
観察時間と病変の発見率に相関があったという研究も報告されています。
しっかり時間をかけつつ、楽に検査ができるよう、丁寧な検査を心がけています。
楽に、上手にできる工夫-炭酸ガス使用、細径内視鏡、鎮静剤、優しい声かけ、内視鏡操作
胃カメラや大腸カメラの検査後におなかがはってつらい思いをしたことはありませんか?
私はあります。胃や腸は風船のようにふくらまして中をしっかり観察する必要があります。
通常は空気で膨らませますが、当院では胃や大腸を観察時の送気をより安全で検査後のおなかの張りを軽減できる炭酸ガスを使用しております。
見逃さない工夫-特殊光(NBI)併用内視鏡、丁寧な観察
医療技術の日進月歩の進歩はめざましいものがあります。
内視鏡分野で最近のすばらしい技術に特殊光検査があります。オリンパス株式会社が開発しました。
光の波長を血管(ヘモグロビン)の吸収にフォーカスし、がんの異常血管を目立たせます。
咽頭(のど)のがんや食道のがんではこの技術のおかげでかなり小さい早期のがんが発見しやすくなりました。胃癌や大腸ポリープ・がん、十二指腸の腫瘍でも診断に大いに役立ちます。
こちらは食道がんの写真です。
これまでの検査では左の画面をみていました。かなり注意しないと病変を見逃すことになります。
右はNBIでみた写真ですが、画面の中央下に茶褐色の領域があります。癌の血管が強調され、病変を発見しやすくなります。