• 非アルコール性脂肪肝(NAFL:ナッフル)
  • 非アルコール性脂肪肝炎(NASH:ナッシュ)

やや難しい言葉ですが、平たく言うとお酒を飲まないのに肝臓が悪くなる脂肪肝のことです。

脂肪肝というと、聞いたことがある人がほとんどではないかと思います。

有名なのはフォアグラでしょうか。フォアグラは太らされたガチョウの脂肪肝です。

人間も太ると内臓脂肪が増え、肝臓も脂肪肝になります。
検診の腹部エコー(超音波)検査で若い人でも多くの人が指摘されています。

脂肪肝があるというだけでは、肝臓の機能全体にはあまり影響はありませんが、
そこに炎症を伴い脂肪肝となると話が違います。
B型肝炎やC型肝炎と同様に肝硬変へ進展し、肝臓がんの原因となります。
つまり、健康寿命が確実に縮んでしまいます
最近、B型、C型肝炎が減少しているのに比し、NASHが増えてきています。
食生活の欧米化、肥満人口の増加が一因であるのは間違いありません。

また、脂肪肝が問題なのは他の生活習慣病(メタボリックシンドローム)を合併することにあります。糖尿病や脂質異常症(高コレステロール血症)を合併している人が非常に多いです。
気になる方は糖尿病に合併した脂肪肝の頁参照
逆に血糖やコレステロールが大丈夫でも脂肪肝と言われた人も要注意かもしれません。

ややこしいのはこれら生活習慣病は、初期から中期には症状を呈さず、症状が出現したときにはかなり病状が進んでしまっていることです。
脂肪肝炎であれば肝硬変にならないと症状は出ませんし、糖尿病も同様です。肝硬変になるとむくみがでたり、腹水がでたり、黄疸が見られたりと様々な症状が出現します。糖尿病の方の10人に1人の死因が肝臓がんと肝硬変と言われています。
糖尿病に関しては、しびれなどの神経障害や視力低下、失明、腎機能低下からの透析導入など生活の質、健康寿命を損ないます。
さらにコレステロール高値もあれば動脈硬化から脳梗塞や心筋梗塞など突然死の可能性まで出てきます。
そうなる前に事前に病気を把握し、生活習慣の改善や投薬による治療を行うことが非常に重要になるわけです。